国家試験対策

第83回

①ファロー四徴症で通院中の1歳児が入院した。体重を把握する方法で最も適切なのはどれか。(第95回)
  1. 泣いている児を単独で体重計に乗せて測定する。
  2. 母親が抱いて測定し、値から母親の体重を引く。
  3. 母親から児の体重を聞く。
  4. 1か月前の受診時に測定した値を用いる。
正解:2
  1. 泣いている1歳児ひとりを乗せての体重測定は不正確になる。
  2. 適した方法である。
  3. 現在の正確な情報として信頼性は低い。
  4. 現在の正確な情報として信頼性は低い。
②次の文を読み問題に答えよ。(第105回)

Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。

問題:

入院当日にAさんの両親から情報収集する内容として、優先度が高いのはどれか。

  1. Aさんの大学の出席状況
  2. 両親がAさんと同居する可能性
  3. Aさんの子ども時代の両親の育て方
  4. Aさんの入院に対する両親の受け止め方
正解:4

統合失調症は、主として思春期~青年期に発症する原因不明の頻度の高い精神疾患、幻覚、妄想、自我障害などの陽性症状、感情鈍麻、自発性の消失などの陰性症状を呈する。有病率は1,000人中2~4人と推定される。有病率に性差はみられないが、男性は女性に比べ発症年齢が若い傾向があるといわれている。

  1. 入院時の状況などから推測すると、発症する前から大学へは行くことができない精神状態であったと予測できる。現時点で最も優先度が高いとは考えられない。
  2. 入院治療が必要な状況なので、退院後両親と同居するかどうかは優先度として高くない。
  3. 統合失調症は、環境なども発症に影響することはあっても、育て方が原因ではない。それに対し両親に詳しく尋ねることは、育て方に問題があったと思わせてしまう可能性がある。
  4. 両親は息子が統合失調症の診断を受けて衝撃的だったに違いない。中には育て方に問題があったのではないかと後悔し、抑うつ的になる人もいる。入院に至るまでに疲労困憊し、無気力感が強まったり、病気に対する不安や恐怖、息子の将来などを考えさまざまな葛藤が生じていると思われる。まずは家族の辛い気持ちを十分理解し、両親の気持ちを確認するのはとても重要だといえる。
③妊娠38週の妊婦。胎位は第2頭位である。胎児心音の聴取部位を図に示す。最も適切な聴取部位はどれか。(第101回)

正解:4
子宮口に対し、先進部が頭の場合を頭位とし、下半身の場合を骨盤位としている。さらに第1と第2に分類される。第1頭位は、母体の左上前腸骨棘と臍を結んだ臍棘線上の中点で胎児心音が良好に聴取される。第2頭位では、右臍棘線中点で最も良く心音が聴取できる。

一覧へ戻る