国家試験対策

第85回

①躁状態の患者にみられる特徴的な訴えはどれか。(第91回)
  1. 「脳が伝達装置に置き換えられた」
  2. 「考えが次々と外から吹き込まれてくる」
  3. 「思考が抜き取られていく感じだ」
  4. 「思考が競争しているような状態だ」
正解:4
  1. これは体性幻覚といって、統合失調症にみられる症状である。
  2. これは思考吹入といって、統合失調症にみられる症状である。
  3. これは思考奪取といって、統合失調症にみられる症状である。
  4. これは思考奔逸といって、躁状態の症状の1つである。
②退院直前の咽頭培養で、患者からMRSAが検出された。発熱や咳、痰などの呼吸器症状は観察されていない。退院後、訪問看護師の感染予防行動として適切なのはどれか。(第93回)
  1. 衛生学的手洗いを行う。
  2. 長袖のガウンを着用する。
  3. サージカルマスクを着用する。
  4. 部屋の換気を行う。
正解:1
  1. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は常在菌であり、特に医療従事者の皮膚や鼻腔に存在することがある。在宅療養者は保菌者であり発症はしていないと読み取れるが、感染予防には手洗いが基本である。すでに療養者が持っている常在菌にガウンやマスクは必要ない。
  2. 1と同じ
  3. 1と同じ
  4. 部屋の換気は適切にする必要があるが、MRSAの感染予防には関連性はない。
③乳児の髄膜炎などを抑制するため、平成25年(2013年)に定期接種に導入されたのはどれか。(第105回)
  1. 日本脳炎ワクチン
  2. ロタウイルスワクチン
  3. インフルエンザワクチン
  4. 麻しん風しん混合ワクチン
  5. Hib(Haemophilus influenzae type b)ワクチン
正解:5
  1. 日本脳炎はコガタアカイエカを媒介して感染する。潜伏期は7~10日で、発熱や頭痛・嘔吐によって発症し、髄膜刺激症状などを呈する。定期予防接種(A類)の日本脳炎不活化ワクチンによって予防できる。
  2. ロタウイルス感染症は、冬期の乳幼児急性下痢症の主な原因である。経口感染で感染力が強いため、学校や施設などで集団感染を引き起こす。予防のためのワクチンはあるが、定期予防接種ではなく自己負担で受ける任意予防接種に含まれる。
  3. インフルエンザウイルスの予防のためのワクチンは、高齢者(「65歳以上の者」「60歳以上65歳未満であって心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害を有する者として厚生労働省令に定める者」)では定期接種(B類)の対象と規定されている。
  4. 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は、麻しん、風しんの予防のために1歳から受けることができる定期接種(A類)に含まれる。
  5. Hib(インフルエンザ菌b型)は細菌性髄膜炎の60%を占めており、年間1,000人程の罹患者がいる。そのうち2~5%が死亡していたため、日本では諸外国に比べて取り組みが遅れたが、2013年から定期接種(A類)となり、生後2か月になったら早期に接種するよう推奨されている。

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