国家試験対策

第91回

①次の文を読み問題1に答えよ。

Aさん(47歳、男性)は、統合失調症で20年間精神科病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

問題:

Aさんは物を捨てられず、ベッドの周囲には私物やゴミの入った大きなビニール袋が足の踏み場もないほど積み上げられている。Aさんがこのような状況にある原因で、可能性が低いのはどれか。(第100回)

  1. 作業療法による疲労
  2. 病状に伴う意欲の低下
  3. 長期入院による施設症
  4. 向精神薬の副作用による倦怠感
正解:1
  1. 作業療法による疲労週に2回程度の作業療法が疲労をきたすとは考えにくい。
  2. 病状に伴う意欲の低下病状は安定しているが、20年以上も入院していることから、あらゆる意欲が低下していると思われる。
  3. 長期入院による施設症施設が作り出す障害を施設症と呼び、陰性症状をさらに悪化させることがある。
  4. 向精神薬の副作用による倦怠感20年間薬物療法を受け続けており、副作用による倦怠感が生じている可能性は大きい。
②正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。(第104回)
  1. 排卵期には頸管粘液が増量する。
  2. 月経の直後は浮腫が生じやすい。
  3. 黄体から黄体形成ホルモン〈LH〉が分泌される。
  4. 基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。
正解:1
  1. 排卵期は受精しやすい環境を作るため、頸管粘液の分泌量を増加し、精子の運動をスムーズにする。
  2. 排卵から月経開始までの黄体期には黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。黄体ホルモンには体内の細胞や組織に余分な水分を貯留させるはたらきがあり、浮腫などの月経前症候群が引き起こされるといわれている。
  3. 黄体から分泌されるホルモンは黄体ホルモン(プロゲステロン)で、黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉から分泌されるホルモンである。
  4. 基礎体温の上昇は、黄体期のプロゲステロンの作用によるもので、排卵後に高温相となる。
③33歳の女性のAさんが、上口唇の水疱と痛みとを主訴に来院した。数年前から年に1、2回、同様の症状を繰り返している。上口唇の写真を示す。看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。(第100回)

  1. 歯磨きは控える。
  2. 他の身体部位には生じない。
  3. ストレスが発症の誘因になる。
  4. 他者への感染の危険性はない。
正解:3 この写真は、口唇ヘルペスである。
  1. 感染性があるため、口腔ケアを行い清潔に保つ。
  2. 全身の皮膚や粘膜等に感染する。
  3. 単純ヘルペスウイルスの初感染後、神経節に潜伏感染したものが、ストレスや免疫力低下により発症をきたす。
  4. 感染性があるため、水疱に触らないよう潰さずに自分専用のタオルを使用する。

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