国家試験対策

第93回

①次の文を読み問題に答えよ。

Aさん(34歳、男性)は、運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90mmHgと尿蛋白2+、尿潜血2+を指摘されたが放置していた。1週前、感冒様症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgAが高値でIgA腎症が疑われ入院した。(第105回)

問題:

AさんはIgA腎症と診断され、塩分1日6 gの減塩食が開始された。入院前は塩辛いものが好物で外食が多かったAさんは「味が薄くて食べた気がしない。退院後も続けられるかな」と話している。このときの対応で最も適切なのはどれか。

  1. 「つらいですが慣れてきます」
  2. 「最初に甘いものを食べてください」
  3. 「各食事で均等に塩分を摂取しましょう」
  4. 「酸味や香味を利用するとよいでしょう」
  5. 「市販のレトルト食品は塩分が少ないので活用するとよいです」
正解:4
  1. 患者の不安や訴えに寄り添い、支持する言葉がけとはいえない。
  2. 食事(献立)の内容にもよるので、本質的な解決策といえない。
  3. 運送会社勤務という職業柄、3食、塩分を均等に摂取するのは難しい。
  4. 食事に酸味や香辛料による香味を添えると、味にメリハリが生じ、薄味でも食べやすくなる。
  5. 市販のレトルト食品はむしろ塩分が強いので、活用は控えたほうが良い。
②Aさん(16歳、女子)。身長160cm、体重40kg。1年で体重が12kg減少した。Aさんは6か月前から月経がみられないため婦人科クリニックを受診し、体重減少性無月経と診断された。今後、Aさんの無月経が長期間続いた場合、増加することが予想されるのはどれか。(第106回)
  1. 血糖値
  2. 骨吸収
  3. 体脂肪率
  4. エストロゲン
正解:2
Aさんは大幅な体重減少に伴って、脳の視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が減少する。そのため下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンが減少し、さらに卵巣ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンの分泌が減少することによる、体重減少性無月経をきたしていると考えられる。また、エストロゲンが長期にわたって不足することで骨吸収が促進し、骨粗鬆症の原因となる。
  1. 低栄養状態であるため血糖値の上昇は考えにくい。
  2. 骨吸収の促進から骨粗鬆症をきたす可能性がある。
  3. 体重の減少や現在のBMI(15.6)から体脂肪率は減少していると考えられる。
  4. 無月経をきたしていることからエストロゲンは減少していると考えられる。
③会社員のAさんは、うつ病の診断で精神科クリニックに通院している。これまでも外来での診察中に、自責的な発言を繰り返していた。ある日、Aさんから外来看護師に自殺念慮の訴えがあった。外来看護師からAさんへの声かけで、最も適切なのはどれか。(第100回)
  1. 「自殺はしてはいけないことです」
  2. 「あまり深く考え過ぎないほうがいいですよ」
  3. 「Aさんよりもつらい状況の人もいるのですよ」
  4. 「死にたくなるくらいつらい気持ちでいるのですね」
正解:4
うつ病の患者に対しては、患者を励ましたり叱咤するのではなく、患者の辛い気持ちを受容し、あたたかく支援的な態度で対応する。

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