国家試験対策

第98回

①次の文を読み問題に答えよ。

Aちゃん(1歳0か月、女児)は、つかまり立ちをしようとしてテーブルの上に手をかけたところ、熱い味噌汁の入ったお椀をひっくり返して前胸部と右前腕に熱傷を負ったため母親とともに救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは、体温36.8℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、血圧90/60mmHgであり、機嫌が悪く泣いている。

問題

Aちゃんの前胸部と右前腕には発赤と一部に水疱がみられ、看護師が創部に軽く触れると激しく泣いた。Aちゃんの熱傷の受傷深度として考えられるのはどれか。(第103回)

  1. Ⅰ度
  2. 浅達性Ⅱ度
  3. 深達性Ⅱ度
  4. Ⅲ度
正解:2
  1. Ⅰ度熱傷は表皮の紅斑のみである。この状態は数日で瘢痕を残さず治癒する。
  2. Ⅱ度の熱傷は、真皮浅層熱傷(浅達性Ⅱ度)と真皮深層熱傷(深達性Ⅱ度)があり、真皮浅層熱傷は水泡がみられ、軽度の色素沈着が残る場合があるが、1~2週間で治癒する。Ⅱ度真皮深層熱傷はびらんを生じ、治癒に2~8週間かかり、瘢痕が残る。
  3. Ⅱ度の熱傷は、真皮浅層熱傷(浅達性Ⅱ度)と真皮深層熱傷(深達性Ⅱ度)があり、真皮浅層熱傷は水泡がみられ、軽度の色素沈着が残る場合があるが、1~2週間で治癒する。Ⅱ度真皮深層熱傷はびらんを生じ、治癒に2~8週間かかり、瘢痕が残る。
  4. Ⅲ度熱傷は皮下組織までおよび、組織が壊死した状態で植皮が必要となる場合がある。
②次の文を読み問題に答えよ。

Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症と診断された。

問題

入院後1か月が経過し、Aさんは看護師に時々笑顔を見せるようになってきた。Aさんは「毎日が退屈」、「早く退院したい」と言うようになった。Aさんを交えたカンファレンスで、病棟で週1回行われている退院支援グループへの参加を検討した。このグループでは、対人関係や社会生活を営むのに必要なスキルの学習が行われている。Aさんのグループ参加の目的として、最も優先度が高いのはどれか。(第101回)

  1. 生活リズムを整える。
  2. 興奮が抑えられるようになる。
  3. 退院後の日中の過ごし方を考える。
  4. 他の参加者から問題点の指摘を受ける。
正解:3

退院支援グループでは、対人関係や社会生活を営むのに必要なスキルを学習している。
今は興奮状態ではないため、退院後の日中の生活の過ごし方を考えるのに役立つと思われる。

③Aさん(60歳、男性)は、胃癌の手術目的で入院した。大動脈弁置換術を受けた既往があり、内服していたワルファリンをヘパリンに変更することになった。確認すべきAさんの検査データはどれか。(第105回)
  1. PT-INR
  2. 赤血球数
  3. 白血球数
  4. 出血時間
  5. ヘモグロビン値
正解:1

Aさんは大動脈弁置換術後であり、血栓予防のためにワルファリンを内服している。ワルファリンはビタミンKの働きを阻害することで、プロトロンビン時間を延長させる抗凝固作用がある。今回は胃癌の手術ということで、内服が継続できなくなるため同じ効果のヘパリンに変更となっている。引き続き、凝固時間の状況を把握するPT-INR(プロトロンビン時間国際標準比)のモニタリングが必要である。

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