国家試験対策

第114回

①体温に影響しないのはどれか。(第105回)
  1. 運動
  2. 食事
  3. ふるえ
  4. 不感蒸泄
  5. 精神性発汗
正解:5
  1. 運動は体温に影響する。骨格筋が収縮するときには、ATPをADPに分解するときに生じるエネルギーを利用している。その大部分は熱エネルギーへと変換されるために体温が上昇する。
  2. 食事は体温に影響する。食後は安静にしていても代謝が上がり、体温が上昇する。それを食事誘発性熱産生という。
  3. ふるえは体温に影響する。ふるえは、寒いときに体温を上げようとして生じる骨格筋の不随意性の収縮である。
  4. 不感蒸泄は体温に影響する。不感蒸泄とは、普段感じることなく発生している発汗や呼気から失われる水分を指しており、体温が上昇すればするほど発汗量が増えるなど影響を与える。
  5. 精神性発汗は体温に影響しない。外気温や運動とは関係なく、ストレスや緊張状態などによって発汗が生じるため、体温のホメオスタシスを維持する機構ではない。
②母子健康手帳で正しいのはどれか。(第95回)
  1. 妊婦健康診査を受ける医療機関で交付される。
  2. 妊婦健康診査の結果は妊婦が記載する。
  3. 妊娠から3歳までの母と子の健康・成長記録である。
  4. 子どもの予防接種記録が含まれる。
正解:4
  1. 母子健康手帳は母子保健法(昭和41年施行)に基づいて、市町村長に妊娠の届出をする(第15条)と、その市町村により交付(第16条)される。受診医療機関からではない。
  2. 健康診査の結果は、その都度医師または助産師が記録する。必要時保健指導が行われる。健診結果欄以外では、母親自身が記入する部分もある。
  3. 妊娠から小学校入学までの健康と成長の記録である。入学後(7歳以降)も保護者の記載欄がある。
  4. 母子健康手帳に予防接種の記録欄がある。
③次の文を読み問題に答えよ。

Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。

問題:

Aさんの入院後2週が経過した。Aさんの母親が疲れた表情で「Aはまだ誰かに殺されるのではないかと怖がっています。Aはなぜこんな病気になったのでしょうか。親としてどのようにAに接したらよいか分かりません」と担当の看護師に相談してきた。この時点でAさんの両親に勧めるのはどれか。(第105回)

  1. 毎日の面会
  2. 家族心理教育
  3. Aさんとの同伴での外出
  4. 共同生活援助〈グループホーム〉の見学
正解:2
  1. 青年期前後に発症することの多いこの疾患は、両親が今後キーパーソンとなり、関わっていくこととなる。家族の面会は入院中の患者にとっては精神的な支えとなり重要だが、毎日の面会を勧めるというのは家族にも負担が大きくなるので適切ではない。
  2. 家族に統合失調症とはどのような病気でどのような症状があり、どのような治療を行うのかなど説明し、家族にも病識を持ってもらうように知識や情報を提供する。また、今後起こりうる困難を解決するような力量を身につけてもらうことも必要である。

    <家族心理教育>
    患者や家族に病気の原因(仮説)経過、症状、治療、予後、再発など医師や看護師が中心となり教育する。心理教育は正しい知識や情報を心理面への十分な配慮のもとに伝え、病気や障害の結果伴う諸問題や諸困難に対する対処法を習得してもらうもの。
  3. 入院から2週間しか経過していない。現時点での家族同伴の外出は家族の負担が大きいことと、また急性期であるため、薬物療法や刺激遮断によって、十分な休息をとることが優先される。
  4. グループホームは、障害者総合支援法に基づく自立支援給付の中の訓練給付のひとつである。退院後両親と一緒に暮らすのか、または以前のように一人暮らしをするのかを確認せずにグループホームの見学は不適切である。

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