国家試験対策

第117回

①災害の慢性期(復興期)における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。(第103回)
  1. 住宅支援
  2. 感染予防
  3. 安全な避難と誘導
  4. 居住スペースの確保
正解:2
  1. 災害発生から時間経過でとらえると、急性期(発生直後~72時間)→亜急性期(72時間~2・3週間)→慢性期(~数か月)→復興期(~数年)というサイクルであらわすことができる。各期に適した看護ケアが必要となる。慢性期には、被災者は避難所から、仮設住宅、復興住宅へと生活環境が変化していく。看護師は被災者が安全・安楽な生活が送れるように他職種やボランティアと連携しながら、訪問活動などを行なう。仮設住宅などの住宅支援は災害救助法の中に規定されており、国・地方自治体などに委ねられている。
  2. 感染症の有無など、被災者の健康状態を把握できない状態で、避難所では多くの被災者が密着した生活を強いられる。また、手洗い場所、トイレなどが圧倒的に不足するなどさまざまな問題から感染症が蔓延しやすい。看護師は感染防御のため手指衛生への対応(速乾性手指消毒薬の配置など)、水の供給があれば、石鹸の準備など感染防御に努める。
  3. 災害発生直後(急性期)において、負傷者の救助と危険地域から安全な場所への移動が優先される。
  4. 災害発生直後から72時間以内(急性期)には、避難所の運営が始まるため、被災者の居住スペースの確保が必要となる。
②Aくんは野球部の練習を無断で休み、翌日監督に厳しく叱られた。帰宅後、Aくんは夕食時に「おかずがまずい」と母親に大声で文句を言っている。Aくんの反応はどれか。(第101回)
  1. 否 認
  2. 投 影
  3. 合理化
  4. 反動形成
  5. 置き換え
正解:5
  1. 否認は防衛規制の中のひとつで、自分にとって都合の悪いことや、不快なことをまるで何事もなかったかのように無視し、現実から逃避すること。
  2. 投影とは自分にとって不快となる感情や欲求を、あたかも他人の感情や欲求であるとみなすこと。
  3. 合理化とは自分の行動や言動に罪の意識が伴っていた場合に、自分の行為を正当化し、理由付けをすること。
  4. 反動形成とは自分の素直な感情を表面に出さず、反対の態度で相手に接すること。
  5. 置き換えとは、八つ当たりのような自分の感情を他の対象に向けることをいう。事例では監督に叱られた感情を母親にぶつけている。
③血液で汚染された床の消毒に適切なのはどれか。(第92回)
  1. 70%エタノール
  2. 0.5%クロルヘキシジン
  3. 0.5%次亜塩素酸ナトリウム
  4. 10%ポビドンヨード
  5. s
正解:3
  1. 70%エタノールは血清蛋白質を凝固させ、内部にまで浸透させないので、この場合は適さない。
  2. クロルヘキシジン(商品名:ヒビテン)は蛋白の変性、膜の障害によって殺菌効果を発揮する。しかし、芽胞、結核菌、ウイルスに対する効果はない。緑膿菌を含むシュードモカ属、プロテウス属の細菌には抵抗力を持つ株が存在するので注意する。
  3. 次亜塩素酸ナトリウムの高濃度液(1~10%溶液として使用)には有機物分解作用と抗ウイルス作用がある。B型肝炎ウイルスにも有効。
  4. ポビドンヨードは、生体消毒薬で、術野の消毒などに使われる。本剤は高価であり、着色を生じることから、器具や環境等の消毒には使われない。

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