国家試験対策

第122回

①次の文を読み問題1に答えよ

Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題1:

入院時、Aさんの身長は162cm、体重は36kg。体温35.0℃。血圧90/60mgHg。脈拍56/分、不整。血液検査で最も注意すべきデータはどれか。(第101回)

  1. 尿 酸
  2. 血清カリウム
  3. 中性脂肪
  4. HbAlc
正解:2
  1. 尿酸値は高尿酸血症や痛風の際に注意すべきデータである。
  2. 自己誘発嘔吐や下剤の服用、また食物制限などから電解質の異常を生じやすい。特に低カリウム血症を起こしやすく、筋力の低下や不整脈が出現しやすいので注意する。
  3. 脂質異常症の基準の1つである。
  4. 糖尿病の診断の1つである。
②次の文を読み問題2に答えよ

Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題2:

入院後、服薬が開始された。体重と摂取エネルギーについては目標値を設定し、体重増加に応じて活動範囲を拡大していくことになった。医師からAさんに治療方針が説明され、行動範囲は病室内とし、食後1時間はベッド上で安静を保つよう伝えられた。入院後7日、Aさんは「太るのが怖くて、また吐いてしまった」と暗い表情で看護師に話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。(第101回)

  1. あまり気にしないよう伝える。
  2. 本人に目標体重を再度確認する。
  3. 吐いた分を間食で補うよう提案する。
  4. 自分から嘔吐について話したことを肯定的に評価する。
正解:4
  1. 患者が感情の言語化ができたことをきちんと評価することが必要である。
  2. 具体的な目標を設定するのは必要であるが、気にし過ぎて考え込んでしまうことがあるので適切ではない。
  3. 根本的な解決にはならない。
  4. 感情を言語化して報告したことについては、きちんとうけとめて評価する。感情のコントロールや、安定した人間関係を築いていけるきっかけとなる。
③次の文を読み問題3に答えよ

Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題3:

入院後1か月、Aさんの体重は徐々に増加してきたため、食後1時間はベッド上で安静とし、病棟内の歩行が許可された。Aさんは、頻繁に早足で廊下を歩いたり、病室でエアロビクスをしたりしている。入浴には1時間以上かけており、食後1時間の安静時間にはベッド上で腹筋運動をしていることがある。この時点における看護師の対応で最も適切なのはどれか。(第101回)

  1. 過活動を見かけたら注意する。
  2. 医師に行動範囲の再検討を依頼する。
  3. Aさんと1日の過ごし方について話し合う。
  4. Aさんを看護師が観察しやすい病室に移動させる。
正解:3
  1. 入院後1か月、体重の増加がみられる。過度の運動を行うことにより、体重増加を防ごうとしていると思われる。事実確認は行うが、注意や批判は自己評価を低下させる可能性があるため適切ではない。
  2.  患者との話し合いの中で、まずは共感的態度をとる。その上で、患者の意見を受容し、体重や食事に関して誤った認識を徐々に自覚してもらうための支援を行う。そのためにAさんと1日の過ごし方を検討していく。
  3. 患者との話し合いの中で、まずは共感的態度をとる。その上で、患者の意見を受容し、体重や食事に関して誤った認識を徐々に自覚してもらうための支援を行う。そのためにAさんと1日の過ごし方を検討していく。
  4. 現時点では必要ない。

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