国家試験対策

第145回

①産後うつ病について正しいのはどれか。(第105回)
  1. 一過性に涙もろくなる。
  2. スクリーニング調査票がある。
  3. 日本における発症頻度は約40%である。
  4. 産後10日ころまでに発症することが多い。
正解:2
  1. 産後3~5日から10日頃までに、抑うつ気分や涙もろさなど一過性の情緒不安定を生じる状態をマタニティブルーズという。直接的な原因は不明であるが、分娩後の急激なホルモンの変動と関与があるとされている。
  2. 産後うつ病は産褥1か月以内に急激に発症し、強い抑うつ感をきたす。産後うつ病のスクリーニングとして、エジンバラ産後うつ病調査票を用いて早期に診断する。(過去1週間の精神状態を10項目について採点する。9点以上を産後うつ病の疑いとする)
  3. 日本における産後うつ病の発症頻度は10~20%である。
  4. 産褥1か月頃に急激に発症することが多い。
②患者が治療についての説明を求めてきた。基本的な対応で誤っているのはどれか。(第89回)
  1. 患者が理解できる言葉で説明する。
  2. 患者を不安にする事項の説明は省略する。
  3. 患者の希望を尊重する。
  4. 患者自身に決定権があることを説明する。
正解:2

患者は病状や治療や検査について十分に説明を受けて、患者自身正しく理解した上で治療などの医療行為を自己決定する権利を有している。これをインフォームドコンセントという。

  1. 十分に理解できるように説明する必要がある。
  2. 正しい理解とは、治療の副作用や限界なども含めて説明を受けることによって成り立つ。説明が不安を与えるからといって、医療者の判断で説明内容の省略はしない。説明を受けることによって心理的な危機に陥る患者には、援助が必要となる。
  3. 今後の治療や生活の仕方について決めていくのは患者自身である。患者の希望を尊重し医療行為の内容を決定していく。
  4. 患者は医療行為を自己決定する権利を有している。しかし、このことがすべての人に十分理解されているとは限らない。自らに決定権があることを患者に説明していく必要がある。
③次の文を読み問題に答えよ。

Aさん、18歳の女子大生。大学入学と同時にアパートで1人暮らしを始めた。なかなか友人ができず、焦りと不安を感じ、6月下旬からは食欲が無くなった。不眠のため朝は起きられず、学校を休みはじめた。「みんなが私のうわさをしている」「テレビで私の考えが勝手に流されている」と家族に電話で訴えたため、心配になった母親がアパートを訪ねた。Aさんの様子の変化に驚いた母親は、Aさんを説得して精神科を受診させ、入院となった。入院後は、幻聴があるらしく、ぶつぶつ言いながら廊下を歩いたり、硬い表情でベッドに座っていることが多い。同室の患者との交流はない。食事、洗面および入浴は看護師に促されて行っている。看護師に「私は病気ではない。早く家に帰して」と訴えるが、処方された抗精神病薬は服用している。

問題:今後の看護師の働きかけで最も適切なのはどれか。(第91回)
  1. レクリエーション療法への参加を促す。
  2. 生活援助場面を活用して頻繁に接する。
  3. 根気よく入院治療の必要性を話す。
  4. 孤立しないように同室の患者に協力を依頼する。
正解:2
  1. 病状が回復し、社会復帰に向けた援助が必要になる時期の働きかけである。
  2. 日常生活の場面を活用し、現実感を取り戻しながら自立への自信をつかめるよう援助していく。
  3. 根気よく入院治療を勧めるのではなく、病状回復とともに通院に向けて前向きに闘病できるよう関わる。
  4. 室者間の人間関係構築のためにサポートしていくことは大切であるが、看護師が同室者に協力を依頼することは適切な働きかけではない。

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