国家試験対策

第151回

①Aさん(70歳、男性)は、1人で暮らしている。慢性閉塞性肺疾患のため1週前から在宅酸素療法(0.5ℓ/分、24時間持続)が開始された。Aさんは階段の昇降時に息切れがみられる。自宅での入浴の方法に関する訪問看護師の説明で最も適切なのはどれか。(第104回)
  1. 脱衣は看護師が全介助する。
  2. 浴槽に入ることは禁止する。
  3. 身体を洗うときはシャワーチェアを使う。
  4. 入浴中は携帯用酸素ボンベを利用できない。
正解:3

慢性呼吸不全患者の在宅酸素療法導入の適応基準は「動脈血酸素分圧が55Torr(mmHg)以下の者、または動脈血酸素分圧が60Torr(mmHg)以下で睡眠時または運動負荷時に著しい低酸素血症をきたす者であって、医師が在宅酸素療法を必要であると認めた者」とされている。在宅酸素療法の目的は、労作時の呼吸困難が改善され、住み慣れた家で自分らしい生活を送ることである。

  1. 1人暮らしの男性に全介助の必要はない。
  2. 入浴は酸素の消費量が増加し体力も消耗するため、浴槽に入る時間を考慮する。禁止する必要はない。酸素チューブは装着したまま入浴する。
  3. 前屈姿勢を避けるため、身体を洗うときにはシャワーチェアを使用する。
  4. 酸素濃縮器が風呂場から遠い場合は、携帯用酸素ボンベを使用しながらでも酸素吸入を中断させることなく入浴する。
②多胎妊娠で起こりやすい妊娠中の異常はどれか。(第102回)
  1. 早産
  2. 妊娠悪阻
  3. 妊娠糖尿病
  4. ビタミンB12欠乏性貧血
正解:1
  1. 多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に存在している妊娠のことをいう。多胎妊娠の合併症として早産、羊水過多、臍帯の位置異常などがあり、一絨毛膜双胎の場合では双胎間輸血症候群などがある。多胎妊娠ではこれらの合併症の予防・早期発見に対する管理が必要である。
  2. 妊娠に伴って起こる悪心・嘔吐などの消化器症状を主徴とし、全身状態の悪化をきたしたものを妊娠悪阻という。妊娠が発症の原因であるが、その発生機序は不明で多胎妊娠におこりやすいとはいえない。
  3. 妊娠中に発生、または初めて認識された耐糖能低下を妊娠糖尿病という。妊娠糖尿病のハイリスク因子として肥満、35歳以上、巨大児出産の既往、羊水過多、糖尿病の家族歴などがある。
  4. 妊娠中は循環血液量が約40%増加する。赤血球、血漿量ともに増加するが、赤血球の増加よりも血漿量の増加が上回って貧血が起こりやすくなる。また、妊娠中は母体および胎児血の合成のために鉄(Fe)の需要が増し、鉄欠乏性貧血となりやすい。ビタミンB12欠乏性貧血は胃切除後におこりやすい。
③松葉杖の調整で正しいのはどれか。(第93回)
  1. 支柱を外果に当てて行う。
  2. 肘関節を伸展し握り手の位置を決める。
  3. 握り手は腸骨の高さにする。
  4. 腋窩当ては腋窩から3横指下にする。
正解:4
  1. 松葉杖の先端は足先から前外方に約15cmの位置をとる。
  2. 肘関節は約30度屈曲させる。
  3. 握り手の高さは、肘関節30度屈曲の上、大転子の高さがよい。
  4. 腋窩そのものに当てて圧迫すると橈骨神経を損傷する恐れがあるので、側胸壁に当たるようにする。

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