国家試験対策

第166回

①気管支鏡検査で正しいのはどれか。(第99回)
  1. 検査の4時間前まで飲水は可能である。
  2. 咽喉頭麻酔は上部消化管内視鏡と同様に行う。
  3. 前投薬として鎮咳薬を投与する。
  4. 検査中に問題がなければ合併症の発症はない。
正解:1
  1. 検査前日の就寝時から禁食とし、検査2~3時間前からは飲水禁止とする。
  2. 上部消化管内視鏡の際は、ゼリーやスプレーなどを用いて咽頭麻酔を行うが、気管支鏡検査では喉頭部への麻酔効果を考え、ネブライザー吸入の形で実施することが多い。
  3. 検査の安全と苦痛の緩和を図るために、検査前に気道内分泌物の抑制と迷走神経反射防止のため鎮静薬が投与される。通常鎮咳薬の投与は行わない。
  4. 検査終了後も発熱や咽頭の違和感などが生じやすい。
②呼吸困難を訴えて来院した患者の動脈血液ガス分析は、pH7.32、動脈血炭酸ガス分圧<PaCO2>72Torr、動脈血酸素分圧<PaO2>50Torr、HCO3-26.0mEq/ℓであった。このときのアセスメントで適切なのはどれか。(第104回)
  1. 肺胞低換気
  2. 過換気症候群
  3. 代謝性アシドーシス
  4. 呼吸性アルカローシス
正解:1

本事例の検査データと基準値
pH:7.32(基準値7.35~7.45)…アシドーシス
PaO2:50Torr(基準値80~100)…低酸素血症
PaCO2:72Torr(基準値35~45)…高炭酸ガス血症
HCO3-:26mEq/ℓ(基準値21~30)…正常
さらなる精査が必要であるが、呼吸不全によって低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じて呼吸性アシドーシスを呈していると考えられる。

  1. 肺胞低換気とは麻薬の使用や、重症筋無力症などの神経筋疾患によって肺胞で十分なガス交換がおこなえていない状態である。
  2. 過換気症候群では体内の二酸化炭素の不足によってpHの上昇とPaO2の上昇、PaCO2の低下を示す。
  3. 本事例は呼吸性アシドーシスの疑いが強い。
  4. 本事例は呼吸性アシドーシスの疑いが強い。
③Aさん(59歳、女性)は、半年前に下咽頭癌で放射線治療を受けた。口腔内が乾燥し、水を飲まないと話すことも不自由なことがある。 Aさんに起こりやすいのはどれか。(第106回)
  1. う歯
  2. 顎骨壊死
  3. 嗅覚障害
  4. 甲状腺機能亢進症
正解:1
  1. 口腔内が乾燥しているので、唾液による自浄作用が受けられないため、う歯が生じる可能性がある。
  2. 骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートなどを使用すると、顎骨壊死などが生じる場合がある。
  3. 放射線治療部位により嗅覚障害を生じることがあるが、下咽頭癌への照射のため、リスクは少ない。
  4. 放射線治療と甲状腺機能亢進症との関連は低い。

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