国家試験対策

第168回

①午前9時に経静脈性腎盂造影を受ける予定の患者が、検査直前に以下のように話した。検査を延期すべきなのはどれか。(第100回)
  1. 今朝8時に朝食を食べた。
  2. 2日前に造影CTを受けた。
  3. 最終月経開始から10日目である。
  4. 昨夜、腹痛のため鎮痛薬を服用した。
正解:1
  1. 朝検査を行うときは朝食を、検査が午後のときは昼食をとらないようにする。造影剤を使用する時は必ず絶食にするため、食事をした場合は延期する。
  2. 2日前のCTは特に問題はない。
  3. 排卵は月経から約14日後であるため、10日目ということは、排卵前と考えられる。このため、受精の可能性が低いので延期の必要はない。
  4. 鎮痛薬の中には少なからず造影剤と相互作用を起こすものがあるので、医師に相談する。
②前立腺癌について正しいのはどれか。(第101回)
  1. 骨への転移は稀である。
  2. 血清PSA値が上昇する。
  3. 内分泌療法は無効である。
  4. α交感神経遮断薬が有効である。
正解:2
  1. 前立腺癌は、乳癌・肺癌と並んで骨転移しやすい癌として挙げられる。
  2. PSA(前立腺特異抗原)は、代表的な前立腺癌の検査である。
  3. 前立腺癌では、内分泌療法(ホルモン療法)として抗アンドロゲン薬が有効である。
  4. 薬物としてはエストロゲン製剤・アンドロゲン拮抗剤など性ホルモンに関わるものが用いられる。
③膀胱癌のため尿路ストーマを造設する予定の患者への説明で適切なのはどれか。(第105回)
  1. 「尿道の一部を体外に出して排泄口を造ります」
  2. 「尿意を感じたらトイレで尿を捨てます」
  3. 「ストーマの装具は毎日貼り替えます」
  4. 「ストーマに装具を付けて入浴します」
  5. 「水分の摂りすぎに注意が必要です」
正解:4

膀胱癌の浸潤度の高いものは、膀胱全摘除術が行われる。その場合、腹部に排尿口をつくる尿路変更術が行われる。その尿路変更術で尿管を腹部に出したものを尿路ストーマという。

  1. 尿路ストーマは、尿道ではなく尿管を体外に出す。
  2. 通常では膀胱の充満によって尿意を感じる。尿路ストーマでは膀胱はないため、尿意の自覚はない。
  3. 使用する面板の劣化具合にもよるが、数日に1回貼り替える。
  4. 原則として、浴槽には装具を付けたまま入る。入浴用のシートなどもあるので適宜紹介するとよい。
  5. 尿路感染予防や腎機能の維持のためには、水分を1日1500~2,000㎖/日になるよう十分に摂取する。

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