国家試験対策

第171回

①腎臓について正しいのはどれか。(第105回)
  1. 腹腔内にある。
  2. 左右の腎臓は同じ高さにある。
  3. 腎静脈は下大静脈に合流する。
  4. 腎動脈は腹腔動脈から分かれる。
正解:3
  1. 腎臓は後腹壁の腹膜より後ろ(後腹膜)にある臓器なので、後腹膜臓器あるいは後腹膜器官といわれる。
  2. 肝臓の右側(右葉)が大きく後ろに張り出しているため、右腎は1~2cm落ち込んでいる。
  3. 左右それぞれの腎静脈は、ほぼ水平に下大静脈に流入している。
  4. 左右それぞれの腎動脈は、それぞれ腹大動脈から直接分岐する。腹腔動脈は腹大動脈から分岐した後、左胃動脈・脾動脈・総肝動脈と分岐していく。
②ナトリウムイオンが再吸収される主な部位はどれか。(第102回)
  1. 近位尿細管
  2. Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉下行脚
  3. Henle〈ヘンレ〉のループ〈係蹄〉上行脚
  4. 遠位尿細管
  5. 集合管
正解:1

尿細管は主に腎髄質にあって糸球体から集合管までをつないでいる。経路は設問の順番通り、近位尿細管→ヘンレのループ(下行脚→上行脚)→遠位尿細管→集合管と流れて、原尿から尿となっていく。

  1. 細管近位尿細管では原尿成分の多くが再吸収される。特にナトリウムイオン(Na+)は80%が再吸収され、他にブドウ糖、アミノ酸、水も再吸収されて血液に戻される。
  2. ヘンレの下行脚では主に水が再吸収される。
  3. ヘンレの上行脚ではNa+の一部が再吸収される。
  4. 遠位尿細管以降ではバソプレシンによって水の再吸収が、アルドステロンによってNa+の再吸収がそれぞれ促進される。
  5. 集合管集合管では主に水の再吸収が促進され、この段階で尿量は原尿の1%にまで減少する。
③蛋白尿について誤っているのはどれか。(第91回)
  1. 蛋白尿は血漿由来である。
  2. 原因は尿細管の再吸収障害である。
  3. ネフローゼ症候群の蛋白尿はアルブミンである。
  4. 多発生骨髄腫の蛋白尿はグロブリンである。
正解:2
  1. 尿中に出現する蛋白で最も多いものは、血漿蛋白のアルブミンである。
  2. 蛋白尿の原因は、そのほとんどが糸球体の濾過障害である。
  3. ネフローゼ症候群では、血漿蛋白のアルブミンが濾過されてしまい尿中に出現する。
  4. 多発性骨髄腫では、尿中にベンス・ジョーンズ蛋白(免疫グロブリン)の増加がみられる。

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