国家試験対策

第179回

①脳腫瘍のためグリセロールの静脈内点滴注射を受けている患者で、生命の危機が疑われる徴候はどれか。(第91回)
  1. うっ血乳頭
  2. 複視
  3. 心拍数40/分
  4. 噴出性嘔吐
正解:3
  1. うっ血乳頭は慢性頭蓋内圧亢進症状のひとつで、さし迫った生命の危機ではない。
  2. 複視は両眼で見た時に物が二重に見えるもので、外眼筋の麻痺によることが多い。脳腫瘍の初期症状として生じるケースもある。
  3. 心拍数40/分は異常徐脈であり、脳幹部圧迫の可能性があるので、生命の危機に直結する。
  4. 噴出性嘔吐は慢性頭蓋内圧亢進症状のひとつで、これのみではさし迫った生命の危機ではない。
②1か月前に頭部を打撲した60歳の男性が頭痛と嘔吐とを訴えている。最も考えられる疾患はどれか。(第89回)
  1. 脳梗塞
  2. 脳出血
  3. 慢性硬膜下血腫
  4. クモ膜下出血
正解:3

外傷後3週間以上かけて血液が貯留することで、頭蓋内圧亢進症状や意識障害をきたすものが慢性硬膜下血腫の特徴である。脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血は、発症とともに症状が出現する。

③外傷性脳損傷によって軽度記憶障害のある患者への認知リハビリテーションで適切なのはどれか。(第102回)
  1. 簡単な計算を取り入れる。
  2. 毎日新しい行動を試みる。
  3. 暗記の練習のときはメモを取る。
  4. 視覚的なイメージより言葉のほうが記憶しやすい。
正解:3
  1. 簡単な計算を繰り返すことは認知症のリハビリではなく、予防につながる方法である。
  2. 毎日新しい行動を取り入れるのは認知行動療法の一種である。
  3. 軽度記憶障害の認知リハビリテーションは、メモをとってそれをみる、日記を書いてそれをみる、ボイスレコーダーに録音してそれを聞くなど、代償方法の利用によって改善を試みる。
  4. 言葉は記憶しづらいので視覚的なイメージを用いる方が記憶に残る。

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