国家試験対策

第180回

①開頭術を受けた患者の看護で適切なのはどれか。(第108回)
  1. 頭部を水平に保つ。
  2. 緩下薬は禁忌である。
  3. 髄膜炎症状の観察を行う。
  4. 手術後1週間は絶飲食とする。
正解:3
  1. 術後は脳浮腫改善のため、20~30度頭部を挙上する。
  2. いきむことによる頭蓋内圧亢進を避けるため、緩下薬を使用し便を緩くすることが必要である。
  3. 開頭術後に細菌性髄膜炎を合併すると発熱する。発熱により脳への血流量が増すことで脳浮腫となり、頭蓋内圧亢進する可能性がある。そのため、髄膜炎症状の観察を行うことは必須である。
  4. 術後1日目に誤嚥がないことを確認後、水分摂取が可能となる。その後、全粥食から摂取することができる。
②筋萎縮性側索硬化症の患者に特徴的な症状はどれか。(第92回)
  1. 皮膚感覚の鈍麻
  2. 睡眠時の尿失禁
  3. 記憶の著明な減退
  4. 嚥下した液体の鼻孔への逆流
正解:4
  1. 運動神経の退行変性を起こす疾患なので、感覚障害は起きない。
  2. 膀胱直腸障害は最後まで現れない。
  3. 大脳から末梢神経までの運動神経系の障害で、大脳の病変ではないので記憶障害などはきたさない。
  4. 口蓋筋・咽頭筋などがおかされ、嚥下したものが逆流するなど誤嚥に結びつく危険性が大きい。
③多発性硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。(第104回)
  1. 脱髄病変が多発する。
  2. 髄液中のIgGは低下する。
  3. 視力低下は網脈絡膜炎による。
  4. MRIは病変の検出に有用である。
  5. 末梢神経が障害されることが多い。
正解:1・4
  1. 多発性硬化症は、中枢神経の脱髄疾患である。特に視神経に障害をきたす疾患である。
  2. 多発性硬化症では、炎症反応により髄液中のIgGが上昇する。
  3. 症状は多様なものがみられるが、特に球後視神経炎による視力低下や視野欠損がみられる。網脈絡膜炎(網膜ぶどう膜炎)は脈絡膜の炎症で、ベーチェット病やサルコイドーシスなどの主症状である。
  4. MRIは多発性硬化症の病巣を検出するためには有効であり、経過や治療効果をみる上で重要な指標となる。特に、脳室周囲の楕円形病変が特徴的である。
  5. 一般的に末梢神経が障害されることはない。

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