ホメオスタシス(恒常性)は、外部環境(気温、湿度など)の変化に対して内部環境(体温、血圧など)を一定にする性質のこと。
- 味蕾は、舌に存在する食物の味を感じる器官。内部環境の調節に直接関わってはいない。
- 筋紡錘は、骨格筋の中にある紡錐形の感覚器。筋肉の収縮を感知することで位置覚や運動覚に関わる。姿勢保持や運動の調節に重要である。内部環境の調節には関与しない。
- 痛覚受容器は、皮膚、筋肉、関節、内臓などに存在し、組織の障害を痛みの情報として神経を介して脳に伝えている。内部環境の調節には関与していない。
- 浸透圧受容器は、視床下部に存在する血漿浸透圧(血漿の濃さ)の受容器。一次脱水(水脱水)などによって血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌を増加させて尿量を減少させ、体液の喪失を防いでいる。内部環境のうち、血漿浸透圧の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。
- 中枢化学受容体は、延髄に存在するCO2の受容器で、髄液のpHの低下を感知して呼吸を促進する。内部環境のうち、血液のpHやPaCO2の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。