国家試験対策

第187回

①ホメオスタシスに関与するのはどれか。2つ選べ。(第106回)
  1. 味蕾
  2. 筋紡錘
  3. 痛覚受容器
  4. 浸透圧受容器
  5. 中枢化学受容体
正解::4・5

ホメオスタシス(恒常性)は、外部環境(気温、湿度など)の変化に対して内部環境(体温、血圧など)を一定にする性質のこと。

  1. 味蕾は、舌に存在する食物の味を感じる器官。内部環境の調節に直接関わってはいない。
  2. 筋紡錘は、骨格筋の中にある紡錐形の感覚器。筋肉の収縮を感知することで位置覚や運動覚に関わる。姿勢保持や運動の調節に重要である。内部環境の調節には関与しない。
  3. 痛覚受容器は、皮膚、筋肉、関節、内臓などに存在し、組織の障害を痛みの情報として神経を介して脳に伝えている。内部環境の調節には関与していない。
  4. 浸透圧受容器は、視床下部に存在する血漿浸透圧(血漿の濃さ)の受容器。一次脱水(水脱水)などによって血漿浸透圧が上昇すると、バソプレシンの分泌を増加させて尿量を減少させ、体液の喪失を防いでいる。内部環境のうち、血漿浸透圧の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。
  5. 中枢化学受容体は、延髄に存在するCO2の受容器で、髄液のpHの低下を感知して呼吸を促進する。内部環境のうち、血液のpHやPaCO2の調節に関わっているので、ホメオスタシスに関与するといえる。
②レニンが分泌される臓器はどれか。(第100回)
  1. 下垂体
  2. 心房
  3. 心房
  4. 腎臓
  5. 肝臓
正解:4
  1. 下垂体には前葉,中葉、後葉があり、それぞれホルモンを分泌するが、レニンの分泌は認められていない。
  2. 心房からは心房性ナトリウム利尿ペプチドが分泌され、ナトリウム排泄増加に伴う利尿をもたらす。
  3. 副腎からは多種のホルモンが分泌されているが、レニンの分泌は認められていない。
  4. レニンは腎臓の糸球体傍細胞から分泌されており、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を亢進する。
  5. 肝臓ではグルカゴンやアドレナリンの作用により、グリコーゲンがグルコースに分解される。
③血清総コレステロール値が低下するのはどれか。(第97回)
  1. 閉経
  2. クッシング病
  3. 甲状腺機能亢進症
  4. ネフローゼ症候群
正解:3
  1. エストロゲンはコレステロール低下作用を持つので、閉経後の女性ではこの働きが減少するため、総コレステロール値が上昇する。
  2. クッシング病では副腎皮質ホルモンの過剰分泌が生じるので、高コレステロール血症になりやすい。
  3. 甲状腺機能亢進症では脂質代謝が亢進するため、総コレステロール値は低下する。
  4. ネフローゼ症候群では高コレステロール血症となる。これは低蛋白血症の代償と考えられている。

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