国家試験対策

第190回

①上腕骨顆上骨折の早期合併症で注意が必要なのはどれか。 (第100回)
  1. 偽関節
  2. 習慣性脱臼
  3. 腕神経叢麻痺
  4. フォルクマン拘縮
正解:4
  1. 偽関節は骨折修復の段階で起こることがあるが、早期合併症ではない。
  2. 軽微な力で脱臼を繰り返すことを習慣性脱臼という。
  3. 腕神経叢麻痺は、鎖骨骨折によってみられることがある。
  4. 上腕骨顆上骨折の早期や、上腕のギプス固定時の早期合併症として注意が必要である。
②長期投与すると骨粗鬆症を発症するリスクが高まるのはどれか。(第101回)
  1. ビタミンD
  2. ビタミンK
  3. エストロゲン
  4. ワルファリン
  5. 副腎皮質ステロイド
正解:5
  1. ビタミンDは腎臓で活性化されると、カルシウムの吸収を助ける。
  2. ビタミンKはプロトロンビンなど血液凝固因子の材料でみる。
  3. エストロゲンには副甲状腺から分泌されるパラソルモンのはたらきを抑え、Caの骨吸収抑制(骨破壊抑制)作用がある。
  4. ワルファリンはビタミンKと拮抗作用のある抗凝固薬である。骨粗鬆症には関与しない。
  5. 副腎皮質ステロイドには骨吸収(骨破壊)を促進するため、骨粗鬆症をきたしやすい。
③腰椎椎間板ヘルニアで正しいのはどれか(第106回)
  1. 高齢の女性に多発する。
  2. 診断にはMRIが有用である。
  3. 好発部位は第1・2腰椎間である。
  4. 急性期では手術による治療を行う。
正解:2
  1. 男女比は約2~3:1でやや男性の方が多い。これは、運転手や重労働などの腰椎への負担がかかる職に就いている割合が男性の方が多いためと考えられる。年齢は20~40代に多いといわれている。
  2. MRI検査は椎骨、椎間板、神経の画像が得られるため、診断を確定することができる。一方でエックス線検査では椎間板や神経の画像が得られないため、椎間板ヘルニアの診断には不向きである。
  3. 好発部位は第4・5腰椎間、次いで第5腰椎・第1仙椎間の椎間板ヘルニアの発症が多い。この高さで生じるヘルニアでは、坐骨神経を圧迫し坐骨神経痛が認められる。
  4. 治療は第一に保存的療法が行われる。痛みに対してはNSAIDsが広く使用され、それでも痛みが取れないときには局所麻酔薬を注入する神経ブロックが行われる。他にも牽引、温熱療法による物理療法や体幹強化、リハビリテーションなども行われる。保存的療法を行っても効果がなかったり、運動麻痺が進行するなどの場合には手術療法が選択される。

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